開催地からのごあいさつ


全国の男女共同参画センター、女性センターが加盟する全国女性会館協議会では、会員館とのネットワークを介し、男女共同参画社会の実現を目指す活動に取り組んでいます。毎年、会員館と共同で、日ごろの活動や研究の成果報告や協議の場として全国大会を開催しています。

 

2015年の国連サミットで採択されたSDGs(持続可能な開発目標)では、17の開発目標の一つに「ジェンダー平等」を掲げています。

これは日本にとって関係の深い項目です。というのも、世界経済フォーラム(WEF)が毎年発表している「男女平等度ランキング(GGI)」で日本は常に低順位にあります。2018年版の報告書では149か国中110位と、G7の中では圧倒的に最下位なのです。このままでは、日本はジェンダー平等の進まない後進国として国際社会からレッテルを貼られてしまうでしょう。

 

今日、日本がGGIの低い順位にとどまっている理由は、政治・経済分野のスコアが極端によくないことです。現在の地位に甘んじないためにも、男女共同参画社会の実現に向けた取組みを加速させていく必要があります。

 

そこで、2019年の全国大会のテーマは、「だれもが幸せに暮らせる社会へ~男女共同参画センターにできること~」といたしました。

主に政治分野にスポットを当て、だれもが未来に夢や希望を抱き幸せに暮らせる社会をつくるために、私たち一人ひとりに何ができるかを考えていきたいと思います。ここに集う皆様方の幅広い視点から活発な議論が交わされ、大きな成果が得られますことを期待いたします。

 

そして、全国大会の開催地は浜松市です。産業都市である浜松市は、国際へ意識も高く多文化共生にも取り組む地域です。政治や経済分野でも、男女共同参画社会の実現に向けた萌芽が感じられるこの浜松市で、全国大会が開催され、皆様方にご紹介できることを、とても喜ばしく思います。

 

皆様方のご協力のもとで、全国大会に広くお集まりいただき、だれもが幸せに暮らせる社会の実現に向けて、一歩も二歩も前進できますよう心から願います。

 

 

特定非営利活動法人 全国女性会館協議会  所属

特定非営利活動法人 浜松男女共同参画推進協会

理事長 井出あゆみ